元シングルマザー、子連れ結婚しためいりです。我が家はステップファミリー。元々私は未婚のシングルマザーで結婚により息子にはパパができましたが、その過程で様々な課題が浮かび上がりました。
その中でも特に目立ったのが、息子の「試し行動」です。
パパに対する試し行動は、叱られたことを何度も繰り返したり、わざと騒いだりすることが主でした。このような行動は、多くのステップファミリーで共通の悩みだと思います。
今回は、我が家がどのように愛着形成を進め、試し行動に対応してきたのかをお話ししたいと思います。
目次
試し行動とは何?
試し行動とは、子どもが新しい家族環境に直面したとき、特にステップファミリーの場合、彼らは新しい親が本当に自分を受け入れてくれるのか、愛してくれるのかを確認しようとします。これは愛着を形成するためのプロセスの一部でもあります。息子の場合、パパが自分の存在を認めて愛してくれるのかを試すように、繰り返し同じ行動をしていたのです。
試し行動への理解と対応
最初は、息子がわざとパパを困らせているように見えました。
パパは自分が父親として認められていないと思い、苦しみ悩んでいました。共に涙を流すこともありました。
しかし、幸い、私が教育の勉強をしていたことによって、息子の心の中にある不安やかまって欲しさが原因であることに気づきました。新しい家庭環境に適応するために、彼は自分が受け入れられるかどうかを確認しようとしていたのです。
この理解が、私たち夫婦の対応を大きく変えました。
私たちが行った対応の一つは、息子の感情に寄り添うことです。例えば、息子が何か問題行動を起こしたとき、まず彼の気持ちを聞くようにしました。「どうしてそんなことをしたの?」と問いかけるのではなく、「何があったの?話してみて」というように、話しやすい環境作りに努めました。
また、夫に父親しての自覚を持って欲しいということ、独身の頃とは違うんだよということを話し、スマホを触る時間を減らしたり、息子の話を適当に流すのではなくしっかりと傾聴するようアドバイスをしました。
愛着形成のコツ
愛着形成は時間がかかるプロセスですが、いくつかの工夫を取り入れることでスムーズに進めることができます。我が家で実践した方法をいくつかご紹介します。
1. 一貫性のある対応
パパは、息子に対して一貫性のある態度で接するよう心がけています。ルールや約束を守り、叱るときも褒めるときも、いつも同じ基準で行動することが重要です。これは我が家ではまだ難しく、パパが息子に対して感情的になってしまうことがあります。そういう時は私がやんわりと間に入り仲裁役です。母親の役割がここで大切になってきます。
2. 共通の時間を作る
パパと息子が一緒に過ごす時間を意識的に作るようにしました。例えば、一緒に遊ぶ時間や、お話の時間、小さなことでも毎日繰り返すことで、息子はパパとの絆を深めています。夫は読み聞かせが大の苦手のため、そこはママである私が行っています。得意不得意を理解し、苦手なことは思い切って役割を決めてしまうこともイライラしないポイントです。
3. ポジティブなフィードバック
息子が良い行動をしたときや、何かに成功したときには、必ずポジティブなフィードバックを与えるようにしました。パパが彼を認めてくれることが、息子にとって非常に重要であり、喜びでもあります。積極的にパパが褒めてくれない時は「𓏸𓏸○○上手に出来たね!」「ねえパパもそう思うでしょ?」と会話をわざと振るようにし、同意してもらうことでパパもあなたの行動を認めているんだよ、と間接的に息子に伝えています。
4. パパの役割を尊重する
私自身も、パパの役割を尊重し、息子にその存在をしっかりと伝えるよう努めました。パパが叱るべき場面では私が横から口を出さず、彼に任せることで、息子にとってパパが重要な存在であることを示しました。叱るのではなく怒ってしまう事があるならばそれは母である私の力量が試されます。
我が家の工夫
試し行動への対応は、時に疲れることもありますが、それでも諦めずに続けることが大切です。我が家では、以下のような工夫を取り入れました。
1. 夫婦会議を定期的に開催
互いの気持ちを話し合う場を定期的に設けました。これにより、息子の感情や考えを考察することでうまく付き合うことが出来ています。そして反省会も同時に行います。
2. 特別な時間を設ける
例えば、息子とパパが二人だけで過ごす「男同士の時間」を設けました。これにより、二人の関係がより親密になり、信頼関係が深まりました。我が家の場合はお風呂です。
3. 感謝の気持ち、愛情を伝える
毎日、家族がお互いに感謝の気持ちを伝えることを日課にしています。そして愛情表現も大切にしています。これにより、家庭内でのポジティブな雰囲気が生まれ、息子の不安も少しずつ解消されていっています。
まとめ
ステップファミリーにおける愛着形成は、決して簡単なプロセスではありません。しかし、子どもの感情に寄り添い、一貫性を持って対応することで、少しずつ信頼関係を築いていくことができます。我が家でもまだ試行錯誤の連続ですが、息子がパパを受け入れ、愛着を深めていく姿を見守りながら、これからも努力を続けていきたいと思います。