今まで子どもと関わったことのない夫がいきなり5歳の父親役を担うことになるという状況は、決して簡単なものではありません。このような状況で、愛着形成の重要性を理解することがどれほど大切かを、私は教育を勉強した身なので理解しています。
しかし、夫はこれまで子供に接してこなかったため、その本質を理解し実感することができないのも無理はありません。
こうした葛藤を抱える中で、パパと息子の愛着関係の構築について前回の記事のようなことを私は実践してきました。
しかし今私は3人でいることがストレスとなってしまい、夫と子供を2人きりにすることに不安を感じています。このような難しい問題に直面しながら、私はどのように夫をサポートし、家族としての絆を強化することができるのか、探求し続けています。
目次
愛着形成の基礎知識を共有する
愛着形成は、子供の情緒的な発達において非常に重要な役割を果たします。大学で学んだ知識を活かして、夫に愛着形成の基本的な理論や、それが子供の心の成長にどのような影響を与えるのかを説明することが第一歩です。が、これは、単に本や記事を渡すのではなく、実際の生活の中で具体的にどのように取り組めるのかを話し合いながら進めることが重要だということです。例えば、子供が安心感を感じるためにどのような言動が効果的か、具体的な例を挙げながら夫に伝えることが有効なようです。
小さな成功体験を積み重ねる
子供との接し方に不安を感じている夫には、小さな成功体験を積み重ねることで自信をつけてもらうことが必要です。例えば、一緒にお絵描きをする、子供との簡単で楽しい活動を提案し、成功したときには夫を褒め、子供との絆が強まる喜びを共有することが大切です。
これにより、夫は子供との関係に前向きな感情を抱きやすくなり、自然と愛着が深まるきっかけとなります。
ただ、我が家の夫はしつこいことが嫌いです。じゃんけんですら何が面白いのかわからないといった様子…。子どもとはどんな生き物なのかそれを理解してもらうことがまず大前提に必要なようです。
家族全員がリラックスできる時間を作る
3人でいることがストレスになっていると感じるのは、家族全員が緊張しているからかもしれません。特に私が夫を怒らせないようにと気を使うため、そこに問題があるのでしょう。
そのため家族全員がリラックスできる時間を意識的に作ることが重要です。週末には一緒に公園に出かける、映画を観る、スイッチをするなど、みんなが楽しめる活動を選んでいます。
幸い実家も協力的なため、実家にも頼り夫婦二人の時間を作って夫の息抜きの時間を作っています。
そして、夫の仕事の時には子どもを1番にする時間を作る、といったようにうまく間に入り、二人がストレスを溜めないように配慮しています。また、普段から笑顔でいることや、お互いを尊重する態度を示すことも、家族の絆を強化する助けになっているのだと思います。
子どもの意見や気持ちを尊重する
子どもは、新しい家族構成に戸惑いを感じているかもしれません。だからこそ、子どもの意見や気持ちを尊重し、積極的に聞くことが大切です。
教育を学んだスキルを活かし、子供が自分の気持ちを言葉にしやすいようサポートしています。そしてそれを夫にも伝える。
そして、夫にも子供が何を考えているのかを知るための方法を教えることで、より良いコミュニケーションが生まれるはずと信じています。
夫と子供が二人で過ごす時間を少しずつ増やす
夫と子どもが二人でいる時間を作ることは正直怖いです。
それは夫を信頼していないというわけではなく、二人にとってそれがまだ早いのでは?と感じているからです。
ただ、夫は育児に協力的な姿勢を見せてくれているので、保育園の送り迎えなどの短時間から夫と子供が二人で過ごす時間を少しずつ増やしていくことで、二人の間に自然な関係が築かれることを期待しています。
最初は短い時間から始め、徐々にその時間を延ばしていくというのが目標です。
現状は、保育園の送迎から始めていますが、私が家事をしている間一緒に遊んでもらうなどして、一緒に過ごす時間を毎日少しでも設け、その後で私が加わるという形で進めていくと、私の不安も和らぎつつ、夫と子供の絆も強まるのではと考えています。
私自身のケアを忘れない
最後に、自分自身のメンタルヘルスケアも忘れてはいません。
ステップファミリーとしての生活は、様々なプレッシャーや不安を伴います。そのため、時には一人でリラックスできる時間を作り、自分自身の感情を整理することも大切です。
私はカウンセリングを利用し、地域の保健師さん、保育園の信頼できる先生に悩みを相談するようにしています。
まとめ
ステップファミリーにおける愛着形成は、時間がかかり、挑戦が多いものです。
前回の記事で実践していることを書きました。試し行動は無くなりましたが、課題はまだまだ多い。大学で学んだ教育と児童学の知識や経験を活かし、夫をサポートしながら家族全員が成長できる環境を作ることは可能だと思っています。
大切なのは、焦らずに、少しずつ前進していくことです。後退することだってあるのだなと実感していますが、夫と子供の絆が深まるにつれて、私自身も家族としての一体感を感じることができるでしょう。だからそのための努力は惜しまず頑張っていくつもりです。